伏義(ふっき)

<人物>

伏義(ふっき,ふくぎ)は、中国史上の最初の国王とされる、伝説上の帝です。

 「三皇五帝」のうちの三皇の一人とされることが多いです。
 兄妹または夫婦とされているジョカ(ニョカ)氏同様に、蛇身人首とされています。

<エピソード>

伏義は、伝説が非常に多く、書物によりエピソードが異なります。

 中国で最も有名な歴史書『史書』では、伏羲は、始皇帝よりもはるか前に中国史上の最初の国王となったとされています。
 また『周易』繋辞下伝によると、天地の理(ことわり)を理解して八卦を画き、結縄の政に代えたとされています。
 漢代に班固が編纂した『白虎通義』では、家畜飼育・調理法・漁撈法・狩り・鉄製を含む武器の製造を開発し、婚姻の制度を定めたとなっています。
 さらに、大洪水の際、伏義とニョカの2人を残して人類が滅亡してしまった為、兄妹は結婚して人類の祖となったという、ノアの方舟に類似した伝説もあります。

 なお、蛇身人首あるいは竜の身体であったとされることから、二人がその竜身を螺旋のようにからみ合わせて立っている絵が、好んで描かれました。



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