トール(北欧神話)

<人物>

トールは北欧神話における、雷神、農耕神です。

 アース神族の一員で、雷の神にして北欧神話最強の大男の戦神です。
 その力は北欧神話・アース神族の、ほかのすべての神々を合わせた力よりも強いとされています。

 トールの性格は熱血豪胆しかし乱暴、さらに単純で怒り易いのですが、誠意を持って謝ればたいていの事は許しています。
 ミョルニルという槌(ハンマー)を武器とし、エピソード的には何かにつけてこのハンマーを振り回しています。

<エピソード>

トールは、北欧神話の中では伝えられているエピソードの多い神となっています。

 まず、フルングニル、スリュム、ゲイルレズといった霜の巨人たちを自慢のミョンニルで打ち殺し、神々と人間を巨人たちから守る要となっています。
 一方で、計略などにめっぽう弱く、巨人ウートガルザ・ロキの宮廷に招かれた時には、魔術にはまってしまい、飲み比べで杯(実は大海とつながっている)を飲み干せず馬鹿にされるなど、案外間抜けな一面もあります。
 また、北欧神話でトラブルメーカー的存在のロキとも仲が良かったともされています。

 最後のラグナロクにおいては、大蛇ヨルムンガンドと戦い、ミョルニルで殴りつけて倒しましたが、蛇の毒を喰らって相打ちとなったとされています。

 なお、英語の「Thursday 」(木曜日)の語源は、このトールです。
 Thor's dayからきています。



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