オリオンはギリシャ神話でよく知られた登場人物です。
海神ポセイドンの子とされ、さまざまな神話が知られます
のちに、オリオン座とされました。
オリオンには,海を,波の上を,水の底を,自由自在に歩きまわる能力があったため、狩人として非常に活躍しました。
さらに、オリオンは非常に美貌な上に好色家だったとされ、多くの恋愛にまつわる逸話があります。
月の女神アルテミスとは、結婚も考えていましたが、アルテミスの双子の兄、太陽神アポロンはオリオンおよび2人の関係を快く思わず、殺そうと企みました。
ある時、オリオンが海を渡っているときを見計らって、アポロンは海上に突き出している、オリオンの頭に金色の光を当てました。
そして、なにくわぬ顔でアルテミスのもとを訪れ、「アルテミスよ、いかに君が弓の名手でも、あの波間に漂う金色のものを射抜くことはできまい」と言ったのです。
兄の挑発に乗ってしまったアルテミスは弓と矢を手に取ると、その金色のものがオリオンの頭だとは知らず、見事それを打ち抜いてしまいました。
その後アルテミスは、自らオリオンを殺してしまったと知り、自分が天の道を通る時にいつでも見えるようにと、ゼウスに頼んで天に上げて星座としてもらったとされています。
なお、この勇者オリオンの死因とされる神話はいくつもあり、サソリによって刺し殺されたといったものもよく知られています。
このサソリがさそり座となり、さそり座とオリオン座が同時に天上に存在しない理由だともされています。