アポロンは、ギリシャ神話で、太陽神あるいは芸術、医術、真理の神とされています。
オリュンポス十二神の一柱とされることが多いです。
主神ゼウスとレートーとの息子とされ、アルテミスと双子です。
神々の中で最も美しい神ともされています
美形の男神ですが、あまり恋愛関係では恵まれてた方ではありませんでした。
アポロンとダフネのお話は、これを端的にあらわすエピソードとなっています。
ある時、愛の神・エロスが小さな弓矢で遊んでいるのを見たアポロンは、エロスをからかいました。
エロスは多くの絵にかかれるように子供のような姿の神ですが、アポロンよりもずっと格が上なのです。
からかわれて怒ったエロスは、手にした2本の矢でアポロンに仕返しします。
相手に恋焦がれる「金の矢」をアポロンに、その反対に相手を嫌いになる「鉛の矢」をダフネに放ちました。
矢の効果でたちまちアポロンはダフネに恋をしますが、鉛の矢を打たれたダフネはアポロンから逃げようとします。
いつの世も恋は逃げられれれば逃げられるほど追ってしまうもの、アポロンは熱くなりダフネを追います。
そして、とうとうダフネをアポロンは捕まえます。
ダフネはこのとき、父であるぺネイオスにどうか別の姿に変えて欲しいと願います。
そしてダフネは、美しい樹、月桂樹に姿を変えてしまいました。
もちろんアポロンは嘆き悲しみましたが、もうどうにもならないので、その後月桂樹の葉で冠を作り、頭を飾りいつでもダフネを感じられるようにしたということです。