アルテミスは、ギリシャ神話で、月の女神、あるいは狩猟・純潔の女神です。
主神ゼウスとレートーとの娘で、太陽神アポロンの双子の妹(もしくは姉)です。
オリュンポス十二神の一柱とされていますが、元々はギリシャ先住民の神だったと考えられています。
アルテミスは、狩人オリオンとの悲恋の話が有名で、処女神として、多くの場合弓を持った繊細な女性の姿で描かれます。
しかし、性質はむしろ嫉妬と執念深く、自分を崇拝するものは男女問わず純潔を求めていました。
アルテミスの従者カリストは、ゼウスと通じたが為にアルテミスの怒りを買い、雌熊に変えられ、のちにおおぐま座となりました。
それ以外にも、アルテミスは、水浴びをしている裸身姿を偶然見たアクタイオーンに怒り、鹿に変え、アクタイオーンの猟犬たちに殺させる話なども知られ、姿に似合わぬ残酷な一面も伝えられています。