蝿の王・大悪魔のベルゼブブ(ベルゼブル)は「聖書」に登場する「悪魔」です。
地獄帝国の帝王「ベルゼビュート」も、同じ悪魔とされています。
元は熾天使(してんし)でしたが、堕天した結果、悪魔となったとされています。
ベルゼブブは、ユダヤ教・キリスト教では悪魔とされていますが、元々はカナン地方あるいはシリア地方の豊穣の神「バアル・ゼブル」でした。
元々は単に「バアル」「バール」「ベール」と表記されていました。
ウガリット神話では、最高神イルと全ての神々の母アーシラト(アスタルト)の息子とされています。
異教の神が他の地域で全く別の神となるケースは、日本の神道にも見られるように世界の各地でありますが、ユダヤ教は、異教・異民族の神を悪魔として聖書に記録していったのです。
なお、ベルゼブブによる「悪魔憑き」は、現代でも時々報告されています。