モーゼ(モーセ・ムーサー)は、ユダヤ教の預言者で、古代イスラエルの最高の預言者とされています。
ユダヤ教のみならず、キリスト教やイスラムでも重要な預言者とされています。
日本では「モーゼ」と表記されることが多いですが、ヘブライ語などでは「モーセ」とにごらず発音されます。
なお、預言者モーゼの実在性については諸説あり、架空の人物であるという説もあります。
モーゼは、紀元前13世紀ごろ活躍したとされる、イスラム人(≒ユダヤ人)の民族指導者です。
旧約聖書上での活躍でよく知られていますが、イスラムの『クルアーン』(コーラン)にも、「ムーサー」として随所に出てきます。
モーゼは、エジプトで、イスラエル人のレビ族の父・アムラムと母ヨケベドとの間に生まれました。
当時、イスラエル人はエジプトで奴隷として使役されていましたが、モーゼは、数々の妨害を打破して、イスラエル人たちをエジプトから連れ出すことに成功しました。
映画などで有名な、海が割れるエピソードは、エジプトから脱出した際の逃避行の途中の出来事です(旧約聖書『出エジプト記』14章)。
イスラエル人たちがエジプトから出たあと、シナイ山で、モーゼは神から「十戒」を授かってイスラエル人に与えたので、立法者と呼ばれています。
その後、イスラエルの民とモーゼは、40年もの間シナイ半島の荒野をさまよい、約束の地カナンにたどり着きましたが、モーゼ自身はカナンを目前にして120歳で没したといわれています。
なお、日本にも、モーゼの墓とされる場所が存在します。