ウロボロスとは、「自分の尻尾を飲み込んで輪になった蛇、もしくは竜」のことです。
同じようなものが、エジプト、ギリシャ、北欧、南米、中国など、世界各地に伝えられています。
「無限」の象徴として、あるいは怪物として、現在でも多くの文化・宗教で利用されるシンボルとなっています。
よく見られる「自分の尾を飲みこみ輪になった蛇」ウロボロスの図は、古代エジプトが起源と考えられています。
それがギリシャに伝わり、「ウロボロス」の名を与えられたとされています。
同様のモチーフは汎世界的に存在し、北欧神話には、自らの尾をくわえて眠る蛇の化け物「ヨルムンガルド」が出てきますし、中国の道教の書物においてもウロボロス的なイメージは登場します。
また、中世ヨーロッパでも錬金術の書物で紹介されています。
多くの場合、ウロボロスには、始まりも終わりも無い、完全なものとしての象徴的意味がもたれています。
あるいは、循環性、無限性など、文かや宗教により異なりますが、広い意味を持つシンボルとなっています。
このウロボロスは、無限大の記号「∞」のモデルになりました。
また、現在ではゲームやアニメなどでも、ウロボロスの名はよく使用されています。