アブラハムは、ユダヤ教・キリスト教・イスラムの、いわゆる「聖典の民」の始祖で、最初の預言者です。
最初の名前は「アブラム」でしたが、神の指示により「アブラハム」になりました。
イスラムでは「イブラーヒーム」と呼ばれ、五大預言者のうちのひとりとされています。
アブラハムは、旧約聖書の「創世記」11章から25章に出てきます。
ノアの洪水後、神さまに祝福されたはじめての預言者とされています。
そこから「信仰の父」とも呼ばれています。
アブラハムには、老齢になるまで子供がありませんでした。
しかし、神さまは彼に、「さあ、天を見上げなさい。星を数えることができるなら、それを数えなさい。あなたの子孫はこのようになる。」(創世記15・5)と告げました。
アブラハムは敬虔な人でしたので、それを信じ、ずっと信じ続けました。
その結果、アブラハムが100歳の時、90歳の妻サラとの間に息子イサクができました。
さて、後に、神さまはアブラハムに対して、ひとり子イサクをいけにえにささげるように命じました。
アブラハムはその神さまの命令にも従って、イサクを殺そうとしました。
神さまはその直前にアブラハムを止め、神さまはアブラハムの従順な信仰を喜びました。
さて、日本では、「アブラハムには7人の子〜」で始まる童謡「アブラハムの子」がよく知られています。
この童謡は外国曲で、由来は不明とされていますが、聖書の記述では「8人の子」であることと、「アブラハム」の名は現在もユダヤ系の人には多く使われている人名の為、童謡「アブラハムの子」と、聖書での「アブラハム」との関係は不明です。