ギルガメシュ(ギルガメッシュ)は、古代メソポタミアの伝説的な王です。
ギルガメシュ叙事詩の主人公であり、神話にも多く登場し、言い伝えは超人的なものがほとんどですが、実在の人物であったと考えられています。
シュメール初期王朝時代のウルク第1王朝の王です。
ギルガメシュ王は、「シュメール王名表」の中で、127年間在位した王とされ、また、メソポタミアの叙事詩「ギルガメシュ叙事詩」の主人公です。
ギルガメシュ叙事詩の中でギルガメシュは、ウルク王ルガンバンダと女神リマト・ニンスンの間の子で、3分の2が神で残り3分の1が人間だとされています。
神々により同等の力をもつ存在、エンキドゥ(エンキド)がライバルとして作られ、エンキドゥはやがてギルガメシュの無二の友人となります。
さて、美の女神イシュタルは、ギルガメシュに求愛しましたが、断られた為、はらいせに怪物「天の雄牛」をウルクに送りました。
ギルガメシュとエンキドゥは協力してこの牛を倒しましたが、怪物を殺したこととイシュタルへの侮辱に神はが怒りました。
そして、エンキドゥは神に作られた存在ゆえに、神には逆らえず死んでしまいます。
叙事詩ではその後、親友の死に悲しんだギルガメシュが、不死になる方法を求めて旅に出るというストーリーとなっています。
さて、ギルガメシュ王の伝説にともに出てくる「エンメバラゲシ王」が、考古学的に紀元前2700年ごろに実在したことが確認されている為、現在では「ギルガメシュ王」も実在の人物だったとする説が有力です。
ギルガメシュ叙事詩は、物語的に秀逸な為、各地の神話の元になったと考えられ、さらに現在でも、ギルガメシュ・ギルガメッシュの名前は、漫画などのキャラクターなどの命名に多く使われています。