天之御中主神(アメノミナカヌシノカミ)は、日本神話に登場する神です。
「天御中主尊」とも表記されます。
古事記では「造化三神」として、天地開闢の際に現れたとされています。
天之御中主神のこの名前は、「天の中央にいる主宰の神」という意味で、宇宙そのものと考えることができます。
しかし、記紀では「最初の神として出てきた」としてこの名前が出てくるのみで、他の神話での主神や創造神のような、明確なエピソードはありません。
また、神性やその働き、性別などについても記載はありません。
日本神話には珍しい抽象的な神の為、信仰の対象になったのも中世以降で、仏教の妙見菩薩と習合され「妙見社」として、さらには明治期以降に「水天宮」に祀られるようになりました。