蚩尤(しゆう)は、中国神話に登場する軍神です。
書物上では、「四目、六手」「八つの足、二つの首、馬の尾」「獣の体」と伝えられ、モンスター様の姿と考えられています。
人面牛身とされる神農氏の子孫であるともいわれています。
天界の帝王・中国最高の帝とされる黄帝と、大戦争をしたことで知られます。
蚩尤は、黄帝のライバルとされています。
超能力を持ち、砂や石を食い、性格は勇敢で忍耐強く、黄帝の座を奪うという野望を持っていたとされています。
黄帝側に立った伝説では、蚩尤は、81人もしくは72人とされる兄弟とともに、暴虐の限りを尽くしていたとされています。
その蚩尤を黄帝が討伐し、黄帝は天子となったとされています。
蚩尤は、「史記」では、五兵(五種類の兵器)の創始者とされているように、かつては戦神として広く祀られていました。
しかし、黄帝と敵対する性格を持つため、現在ではむしろ邪神として知られるようになりました。