白虎

<人物>

白虎(びゃっこ)は、中国の伝承などに出てくる、世界の四方向を守るとされる聖獣・四神(四獣・四象)のひとつです。

 四方では西、四季では秋、四色では白色、五行では金を守護するとされています。
 金運のお守りなどに虎が多く描かれるのは、これに由来します。

<エピソード>

白虎は細長い体の、白い虎の形をした霊獣とされています。
 五行思想上で白は「土」も表す為、土を守護するという説明がされる場合もあります。

 中国の星座では、「西方白虎七宿」として西方七宿の総称となります。
 これは二十八宿の「奎宿」「婁宿」「胃宿」「昴宿」「畢宿」「觜宿」「参宿」の形をつなげて虎の姿にかたどったことに由来します。

 さて、いわゆる四神・四獣は伝説上の生物ですが、「白い虎」は突然変異のホワイトタイガーとして実在し、珍重されています。
 ベンガルトラの原産地インドでも、ホワイトタイガーは神の化身、神聖なものとして、古くから崇められていました。

 聖獣白虎は、日本にはかなり古くから伝来し、古墳時代の壁画や、「白虎隊」「虎ノ門」の名前などにも残っています。
 また、ホワイトタイガーは世界各地の動物園で飼育・展示されており、美しい姿から人気となっています。



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