玄武(げんぶ・玄天上帝)は、中国の伝承などに出てくる、世界の四方向を守るとされる聖獣・四神(四獣・四象)のひとつで、亀のような架空の動物です。
四方では北、四季では冬(玄冬)、四色では黒、五行では水を守護するとされています。
のちに人間の姿を持つようになり、人格神「真武君」としても信仰されています。
四神のひとつ玄武は、亀のような姿を持つ架空の霊獣です。
足の長い亀に、蛇が巻きついた姿で描かれることが多いです。
四神のうち玄武は、よく人間の姿で描かれるようになりました。
人間の姿で描かれた玄武は、やがて「真武君」(北極佑聖真君)とされ、北帝配下の「北極四聖」のひとつとされるようになりました。
この真武君は人気の神となり、さらに明の時代には「玄天上帝」として、国家鎮護の神とされました。
真武君においては、本来の姿である亀・玄武を使役しているという設定もあります。
また、「西遊記」では、佑聖真君として出てきています。
玄武は、古くから日本に入り、古墳の壁画などに描かれていますが、現代のフィクション・ファンタジーなどでは、単に黒いもしくは緑色の亀の姿とされることもあります。