ウマシアシカビヒコヂ

<人物>

ウマシアシカビヒコヂは、日本神話に登場する神です。
 天地開闢の際に現れた、「別天津神」(コトアマツガミ)のひとつです。
 古事記では「宇摩志阿斯訶備比古遅神」、日本書紀では「可美葦牙彦舅尊」と表記されます。

<エピソード>

ウマシアシカビヒコヂは造化三神が現れ、その身を隠したあと、国土が形成されて海に浮かぶコロイド状の混沌になった時に「別天津神」現れたとされています。
 現れてまもなく、配偶者を持たない独神として身を隠したとされ、その後の日本神話のストーリーには出てきません。

 「アシカビ」は葦の芽のことで、土の中から芽吹くような万物の生命力を神格化した神であるとされています。
 なお、配偶者を持たない神ですが、「ヒコヂ」は男性を表す表現となります。

 最も初期に現れた別天津神、特に造化三神は、本来ならば他の神々よりも格上と考えることもできますが、高天原の最高神はあくまでも天照大神ということになっています。



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