ノアとノアの方舟

<人物>

ノアは、アダムの十代目の子孫とされています。

 「ノアの方舟」は、旧約聖書の『創世記』にでてくる、大洪水にまつわる物語です。

<エピソード>

アダムとイヴが楽園から追放されたあと、地上に人類が増えました。

 しかし、増え始めた人々が堕落し、悪を行っているのを見て、神は嘆きました。
 そして、大洪水をおこし、地上をリセットすることにしました。
 ここで単に皆殺しにするのではなく、敬虔なノアとその家族、そしてひとつがいの動物達は残すことにしました。
 そして天使ウリエルを通じて、神はノアに、ノアと残す動物達を乗せる箱舟の建設を命じました。

 神に箱舟建築を命じられた当時ノアは500歳くらいでしたが、その後巨大な箱舟の建造には数十年から100年の歳月がかかったようです。

 ノア(当時600歳)は箱舟を完成させると、自分の妻と息子とその妻たち(計8人)と、すべての動物のつがいを箱舟に乗せました。
 大洪水は40日40夜続き、地上に生きていたものは、方舟に乗っていたもの以外全てを滅ぼしつくしました。

 その後、神は、「生めよ、殖えよ、地に満ちよ。地の全ての獣、空の全ての鳥、地に這う全ての物、海の全ての魚は恐れおののいて、あなたがたの支配に服し、全て生きて動くものはあなたがたの食物となるであろう」とノアに語ったとされています。

 なお、同様の大洪水の神話はメソポタミア神話など他の神話にも見られ、ノアの箱舟の残骸と主張されるものも世界にいくつか見つかっています。



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