宇比地邇神(ウヒヂニノカミ)・須比智邇神(スヒヂニノカミは、日本神話に登場する神です。
天地開闢の際、神代七代の3番目、三代目として、豊雲野神の次に出てきたとされています。
対になった神で、宇比邇神が男神、須比智邇神が女神です。
宇比地邇神は、『日本書紀』では泥土煮尊(ウヒヂニノミコト)と表記され、宇比邇神や泥土根尊と称されることがあります。
須比智邇神は、『日本書紀』では沙土煮尊(スヒヂニノミコト)と表記され、沙土根尊とも称されることがあります。
日本書紀では、陰陽の気が相交わって生まれたので、男神・女神の一対になっているとされています。
夫婦もしくは、男神と妹として表現されることも多いです。
二代目までの神代七代は独神(ひとりがみ)でしたが、宇比地邇神・須比智邇神の三代目からは男女の対であらわれます。
そして、この二柱で、次代の角杙神と活杙神を産んだとされています。
ただし、真の意味での夫婦神は、神代七代のラスト、イザナギ・イザナミが最初となります。
宇比地邇神・須比智邇神はセットで、大地が、泥や砂でやや形を表した状態を表現した神だと考えられていますが、具体的なエピソードがあまりないため、祀られている神社は多くありません。