デメテル(デーメーテール)は、ギリシャ神話の女神です。
穀物の栽培方法を人間に教えた神とされています。
クロノスとレアとの娘で、ゼウスの姉にあたります。
デメテルは豊穣の神ですが、怒らせると世界に災いをもたらすことになります。
テッサリアの王・エリュシクトンは、聖なる森の木を切り倒した為、デメテルの罰を受け、豊穣の逆…「飢餓」の報い、すなわちどれだけ食べても満腹感が得られないという報いを受けました。
最終的にはエリュシクトンは、自分の身体を食べて死んでしまいました。
また、デメテルには特定の夫はいなかったとされますが、父親が違う何人かの娘があり、特にゼウスとの間の娘・ペルセポネを非常に可愛がっていました。
ペルセポネはやがて冥王ハーデスに略奪され通い妻となりますが、ペルセポネが冥界に行っている4ヶ月間は、デメテルが神としての仕事を放棄するため、穀物が育たない冬の季節となりました。
なお、おとめ座の「おとめ」が、デメテルを指しているという説もあります。