ヘパイストス

<人物>

 ヘパイストスはギリシャ神話の、炎と鍛冶の神です。
 ヘーパイストス、ヘファイストスと呼ばれることもあります。

 ヘパイストスは、オリュンポス十二神の一柱です。
 足が悪く、不細工ではありますが、実直な性格とされています。

<エピソード>

ヘパイストスは、ゼウスとヘラの息子で第一子ですが、生まれつき見栄えが悪かった為、母親によって天から海に投げ落とされたとされています。
 捨てられたヘパイストスは、運良く海神テティスとエウリュノメに拾われ、9年間海で育てられたあとに神々のいる天に戻りました。

 天に戻ったあと、美と愛の女神アフロディーテを妻としますが、妻に不倫されてしまう、アテナに迫って無碍もなく断られるなど、恋愛からみの情けないエピソードも多いです。

 しかし、不細工でさらに足も悪い一方で、鍛冶の腕は確かで何でも作ることが出来、ゼウスの盾アイギス、アポロンとアルテミスの矢などを作成しました。
 また、自分の侍女として黄金のアンドロイドを作成したなどとも伝えられています。

 後にローマ神話のヴァルカン(ウルカヌス)と同一視され、ヴァルカンの神話はほとんどがヘパイストスのものとなっています。



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