レアーはギリシャ神話の大地の女神です。
レイア、レイアー、レアとも呼ばれます。
巨大な体を持つ古い神、ティーターン十二神の1柱とされます。
父はウラノス、母はガイアです。
レアーは、弟であるクロノスとの間にヘスティア、デメテル、ヘラ、ハーデス、ポセイドン、ゼウスを産みました。
しかし、ヘスティア、デメテル、ヘラ、ハーデス、ポセイドンは、生まれてすぐにクロノスに飲みこまれてしまいます。
クロノスは、クロノスの父ウラノスを玉座から追放した際に言われた『お前も自分の子によって世界の支配者としての地位を失うだろう』という予言を気にしていたからです。
わが子を夫によって奪われることに悲しんだレアーは、父母に相談し、末っ子ゼウスだけは密かにクレタ島の山中で乳母のニンフに託すこととしました。
レアーによって助けられたゼウスは、のちに祖父ウラノスの予言どおり、兄たちと協力して父クロノスを倒すこととなります。