イワナガヒメ(イハナガヒメ)は、日本神話に登場する女神です。
岩の永遠性を表す神です。
『古事記』では石長比売、『日本書紀』・『先代旧事本紀』では磐長姫と表記されます。
また、石長姫と表記されることもあります。
イワナガヒメは、オオヤマツミの娘で、コノハナサクヤヒメの姉です。
妹のコノハナサクヤヒメと一緒に、天孫・ニニギの元に嫁ぎますが、イワナガヒメはかなり不細工だった為、ニニギはイワナガヒメを父の元に送り返してしまいます。
イワナガヒメを差し出したのは、天孫が岩のように永遠に続くようにとの願いの為でしたが、ニニギはこれを拒否した為に、天孫そしてヒトの寿命は短くなったとされています。
そして、返されたイワナガヒメは、その後自分を選ばなかったニニギを呪ったとも、選ばれたコノハナサクヤヒメを呪ったともいわれています。
あるいは毎日毎日鏡をみては、自分が美人に生まれなかったことを悲しんでいたともされています。
イワナガヒメは、長生きの神として信仰されていますが、その一方で、自分のような不幸を生まない為の「縁結びの神」としても考えられています。